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ノラ犬と散歩|by リトルキヨシ

2007年01月18日

2時間35分

昨日は昨日で吉祥寺のとある路地裏地下室でアナログな音遊びに耽ってきた。
回る二つの円盤に刻みつける音と言葉。
その日、その時間、その場所でその人としか録れないモノを真空パックする作業、
たぶんそれがレコーディング。

僕はなかなかどうして臆病な人間だから、ここぞって時になかなか開き直れなかったりする。
重箱の隅っこばっかり気になって大局を見失うこと多々あり。
目的を見失って迷走しまくって出てきた所は元の場所、
そんなのこれまで何度もやってるのにそれでもまたやってしまう、何度も何度でも。

そもそもレコーディングの目的ってなんだろね?
自分達の楽曲を残し発表する、
もっと言えば世の中に問うってのがその根幹にあるんじゃないかしら?
コンピューター機器の開発・発展が目覚しい最近では
当たり前になったレコーディングではありますが
つい10年ほど前までは巷に溢れるバンドメンにとって
特別で神聖な行為であったろう事は想像するのは難しくない。
それが今じゃ便利な世の中になったもんでマイクも立て放題で時間が許す限り何度でもやり直し可。
オマケに音程やリズムが外れた部分だけをボタンでピピッと直せたりまでするんだな。
誰だって頭の中で鳴っている、イメージしているサウンドを残したいと思うのは当然さ。
だからついアラを探してそこを徹底的に直そうとしてしまう。
結果出来上がるのは平均的音質で耳障りのいいツルッとした音楽だったりする。

レコーディング前はそうならない様に気を引き締めていても
実際突入すると没頭する余り重箱の隅を突き始めてしまうんだな。
でも本当に残すべきは「今」、なんだと思う。
狙いすました瞬間から偶然飛び出した歪みまで、
そこにスリルだったり気持ちだったり、何某かが入り込んでてカッコ良ければそれでいい。
やり直せばやり直すほど、ザラザラしたモノが削ぎ落とされてツルツルになっていく。
それはとてもキレイだけど、何も心に残らないんだ。
歪でザラリとしてて俺達でしか在りあえない、
誰も求めていなくてもそんな音楽を残したいと思いマウス。
そんなの売れないけどさ・・・。
そこんとこよろしく!

投稿者 2-peace : 16:02 | コメント (0) | トラックバック (0)

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